『ワイン造りの航海へ』
「晴れの国」とも言われるほどに、雨が少ない岡山県。日照時間とその光量も日本随一。そんな岡山県倉敷市船穂町(ふなおけいお)産のマスカット・オブ・アレキサンドリアから自然派ワインを作る「GRAPE SHIP(グレープ・シップ)」が2021年会社を設立し、念願の醸造所が完成しました。 La Grande Colline Japon(ラ・グランドコリーヌ・ジャポン)の研修を卒業した醸造家、松井 一智氏(まつい かずのり)によるオリジナルワイン。大阪のフレンチ店でシェフとして働き、フランスに渡り、そこで導かれるかのごとくワイン造りに出会った松井氏の探求の航海が始まります。
【マスカット・オブ・アレキサンドリアの魅力を継承していきたい】
瀬戸内海をのぞむ、風通しの良い、南向きの丘で育まれたブドウは天下一品。この大地と瀬戸内の太陽の恵みがあるからこそ、他に類をみないブドウが生まれるのです。松井氏がほれ込んだマスカット・オブ・アレキサンドリアの歴史は、相当に古い。その伝来を紐解いていけば、アフリカ大陸のエジプトにまで行き着きます。エジプトが原産のこのブドウは、この国のアレキサンドリア港から世界各地に広まった言われています。クレオパトラも食べたと伝えられるほどに、古くから愛され「果物の女王」として名を知らしめ、その芳香で人々を虜にしてきたのです。
果実もワインも美味しいブドウ、マスカット・オブ・アレキサンドリア。その魅力を伝えていくことに生涯を賭けようと心に誓い日々、ワイン造りの荒波を超えています。
GRAPE SHIP
mellow[2023]
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晴れの国:岡山県でマスカット・オブ・アレキサンドリアから造られる自然派ワイン
味わい:グラスに注ぐと、レモン・青リンゴ・ハーブなどの芳醇で爽やかな香りと、マスカット・カリンの甘い香りが広がります。すっきりとした酸と微発泡で、飲み口がさっぱりとしたワインになりました。
ブドウについて:2023年は梅雨の期間が長かったため病果が多くなり、収穫量が2022年と比べ少なくなった年でした。病果を外すことで全体の収穫量が減りましたが、ブドウ一つ一つに凝縮感が生まれ、初秋は天候に恵まれたため、結果的に良い年となりました。このワインは今後、私たちのチャレンジワインとしてリリースしていく予定です。毎年違った味をお届けしたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。ワインを通じてマスカット・オブ・アレキサンドリアの可能性をもっと広めていきたい、多くの人に知ってほしい。そんな想いをこめてワイン造りに今後も取り組んでまいります。
※このワインは瓶内発生ガスが吹きこぼれる可能性がありますので、キッチリ冷やして静かに開栓してお楽しみください。
※ガス圧には個体差がありますので、予めご了承ください。また、少量の澱が確認できますが、品質には影響はございません。
松井氏からのコメント
私達は、岡山県倉敷市の船穂町鶏尾地区で、マスカット・オブ・アレキサンドリアという品種のブドウを栽培しています。土はさらさらでもなく、かといってネバネバもしていない。ちょうどその中間のほろほろ、砂じょう土と呼ばれる水はけの良い土質が特徴です。決して収穫量は多くはありませんが、実の中に甘みと香りがぎゅぎゅっと凝縮された美味しいブドウが育ちます。「晴れの国」とも言われるほどに、雨が少ない岡山県。日照時間とその光量も日本随一。食用ブドウの産地としてはこれ以上の良い土地はなかなかありません。しかし、近年には栽培を断念する農家が増加し、放棄されたブドウの温室が目立つようになりました。せっかくの素晴らしい場所と設備をこのまま放っておく手はありません。そこで、使わなくなった温室を借り受けて、ワイン用ブドウの有機栽培を開始。2021年には醸造所も完成しました。瀬戸内海をのぞむ、風通しの良い、南向きの丘で育まれたぶブドウは天下一品。この大地と瀬戸内の太陽の恵みがあるからこそ、他に類をみないブドウが生まれるのです。
ワインのデザイン(エチケット)について
ラベルのデザインは「朱」に引き続き、アートスペース油亀さんにお願いしました。松井氏の娘さんを描いたこのラベルには「見守る」という意味が込められています。手に持つスコープで、彼女は様々な光景を見守っています。ブドウ畑の様子、ワインの醸造の様子、ワインを飲んで楽しんでいる人の様子。名前の通り、たくさんの人々が「mellow」な気持ちになっているか。陽気になって寛いで、心地よい時間を過ごしているかを、スコープを通して見守っています。
ワイン名について
生産者の松井氏が子どもの頃によく飲んでいた炭酸飲料。シトラスの味わいに衝撃をうけた飲み物に「メロー」という言葉が使われたものがありました。大人になっても忘れられないほど、思い出に残っていました。松井氏が醸したこのワインも「またあのワインが飲みたい」と思い出してもらえたならと願いを込めました。この言葉は、果物が熟している様子、香りや甘みが豊かな様子、或いはお酒を飲んで陽気になったり、寛いだ気持ちになることも意味します。このワインを手にとってくれた人の思い出に残ってほしい。熟したブドウから生まれたワインを飲んで陽気な気持ちになり、寛いだ時間を過ごしてほしい。そんな想いをこめて「mellow」と名付けられました。
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Country(生産国) |
日本
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Region(地域) |
岡山県/倉敷市
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Cepage(品種) |
マスカット・オブ・アレキサンドリア
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Volume(容量) |
750ml
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