『唯一無二のシャンパーニュ』
サロンは唯一無二のシャンパーニュです。この異端児的ワインは、すべてが「単一」という枠の中で誕生しました。エメ・サロンというひとりの男が夢見たシャンパーニュは、単一のテロワール(コート・デ・ブラン地区)の単一のクリュ(メニル・シュール・オジェ村)で育つ、単一ブドウ品種(シャルドネ)で造ったヴィンテージワインでした。シャンパーニュはノンヴィンテージであることが主流ですが、サロンには必ずヴィンテージが入り、その上ブドウが最高の状態で収穫された年だけに、サロンが生まれるのです。
【稀少性と特性】
サロンの方針によって、これまでに瓶詰めされたボトルのほぼすべてのヴィンテージが、メニルのセラーで眠り続けています。これは、継承を尊重するメゾンの信念を表しています。20世紀を通して生産されたヴィンテージの数が、わずか37。これはワイン界では異例の数といえるでしょう。
1905年、ブラン・ド・ブランが誕生します。サロンのシャンパーニュは、たちまち流行最先端のスポットに登場します。ベル・エポック時代に大繁盛していたレストラン「マキシム」を筆頭に、多くの老舗店がハウスシャンパーニュとしてサロンを選抜しました。このシャンパーニュは、シャルドネ種のみでつくられるという、当時にしては非常にめずらしい特性を持ち合わせていました。第一次世界大戦以前、モノセパージュのシャンパーニュを手がけるメゾンは皆無だったからです。こうして、エメ・サロンは、ブラン・ド・ブランの先駆者となったのです。
Salon Blanc de Blancs[2012]
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2012年ヴィンテージが数量限定入荷
サロンは「唯一無二」という言葉がぴったりなシャンパーニュです。コート・デ・ブラン地区のテロワールに位置するメニル・シュール・オジェ村。そこのクリュで育ったシャルドネ種しか使わず、各ワインに必ずヴィンテージが入るシャンパーニュサロン。その上、より優れた年にしか出荷をしないこだわりが、唯一無二の所以です。その年の気候が起こす些細な出来事が、すべてを変えてしまう。そんな繊細な環境が、サロンの気質を作り上げるのです。
光の中で輝く澄んだ⻩⾦⾊と透明で繊細な緑⾊。⾹りはまずミネラル感。そしてサロンに特徴的な⽯灰質感、フルーティーな⾹り、そしてバラのドライフラワー。余韻は⻑々と続き、新鮮さ、ボディを持ちながらもスレンダーな⼝当たり、そして率直で⾼貴な酸味。これらの完璧な⻣格から、何⼗年もの輝かしい熟成ポテンシャルが予想されます。また、空気に触れさせることで、パイナップル、ライチ、軽いスモークの⾹りが広がります。愛らしく魅⼒的でミステリアスな微笑みを持つサロン2012。それはまるで、謎に包まれたモナリザの微笑みのようです。
ヴィンテージ情報
温暖な⽇々から始まった2012年の冬も、2⽉に⼊るとマイナス10度から20度まで気温が下がり、霜が降りました。しかし、3⽉に⼊ると穏やかで温かい⽇々がおとずれ、発芽の気配が感じられます。4⽉は、⽇中の降⽔量が多く、夜間は快晴だったために寒く、霜も降りました。⾬は7⽉まで続き、ブドウの⽣育が⼼配されました。開花中に寒波がおとずれ、曇りの⽇が続きます。しかしいよいよ8⽉になって、上旬は猛暑と⾔われるほどの晴天がおとずれました。その結果、ブドウの実は⽔分を含んだままのものや、乾き切ったものなどがまちまちで、⼗分な豊作は期待できそうにありませんでした。そんな懸念の中、9⽉17⽇にメニル村から収穫が始まりました。
⾃然はいたずらなものです。絞られたブドウは、タンクの中で華麗な果汁となり、素晴らしいポテンシャルが予想されるワインへと変⾝したのです。糖分、美しい酸味、壮⼤な熟成ポテンシャル、すべてが揃ったシャンパーニュサロン2012。後はゆっくりと育つのを待つだけです。
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Country(生産国) |
フランス
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Region(地域) |
シャンパーニュ/コート・デ・ブラン/ ル・メニル・シュール・オジェ村
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Cepage(品種) |
シャルドネ
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Volume(容量) |
750ml
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