『角田山の麓から始まったブドウ作り』
カーブドッチワイナリーは新潟市の中心から海沿いに西へ20kmほど行った角田山の麓にあります。水はけが非常に良い代わりに栄養分は乏しい砂地の畑に最初にブドウを植えたのが1992年。以来、毎年堆肥を入れたり草生栽培をしたりと土作りを続けながら、少しずつ増えた畑は8haになりました。新潟には珍しく冬の角田浜は積雪も殆どなく、高い湿度はブドウの樹や芽を守ります。梅雨が明けた夏場は熱集積が高く、降雨が非常に少ない年が多いのも特徴です。また古くから果物の産地として知られる新潟市南区にも約5haの契約圃場があり、角田浜とはまた違ったブドウが毎年収穫されています。
【適性品種を求める探求の旅】
カーブドッチのような新興ワイナリーにとって最も重要な事は「土地にあったブドウ品種」を見つけることです。創業から植えてきた品種はゆうに40種類以上、現在でも21種類のブドウが植わっています。現在最も期待しているのはスペイン原産の「アルバリーニョ」という白ワインの品種。出来上がったワインの味はもちろんのこと、栽培が容易で耐病性も高く、正にこの土地の適性品種だと期待がされています。砂と風に育まれたブドウは華やかな香りと繊細な味わいが特徴。醸造ではその特性を活かしつつ、品種の個性とその年を反映した味わいになるよう造られています。
Cave D'occi
うみがめ[2021]
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『どうぶつシリーズのうみがめ(ソーヴィニョン・ブラン)』
自園のソーヴィニョン・ブランを使用し、この品種の青みや華やかさに皮由来の厚みと砂地の軽やかさをのせて、体に染み入る優しいニュアンスを目指して造りました。 醸造方法は極低温で72時間のマセラシオン、プレス、果汁清澄、木樽発酵です。熟成も木樽を使用し春先に瓶詰めしました。数か月醸すオレンジワインとは違い、品種特性も残しながらその上に特徴的な味わいが生まれる造り方です。
抜栓直後は黒っぽいニュアンスをまとった怪しい雰囲気ですが、すぐに洋ナシ、ライチ、パイナップルなどのトロピカルフルーツが顔を出します。ただ、現状だと抜栓してグラス1、2杯とった後に1週間ほど冷蔵庫で寝かせた位が強烈に美味しくなるようです。柔らかな口当たり、かすかな硬質感。その奥にソーヴィニョン・ブランの青み。僕にとってはなぜか浜辺や海を連想させる味わいです。あまり冷やしすぎず15℃位で飲むと一番バランスが良い気がします。
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Country(生産国) |
日本
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Region(地域) |
新潟県
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Cepage(品種) |
ソーヴィニヨン・ブラン
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Volume(容量) |
750ml
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